怖くない！THE NOVEMBERS入門

野良猫じゃありません
THE NOVEMBERSのVo.小林祐介です

今回は僕が1番ライブに通い詰めているバンド、ノベンバことTHE NOVEMBERSについて語ろうかなと

彼らの曲を聴かせて、感想を聞くと大抵が「怖い」です、そんなに怖いかよ、まっさらな気持ちで聴いてみろよ

やっぱ怖ぇえわ、ごめん

久々にPVを見直したけど、怖い
歪みまくったギターに悲痛なまでのシャウト、ホイッスルが響く
この時の眉無しで青白い小林の顔が余計に不安を煽る、羊たちの沈黙に出てくるレクター博士みたいな不安感、見つめられたくない

友達の精神科看護師に聴かせてみたら
「患者を思い出す」とか言われました

彼らの楽曲はダークな世界観のものが多く、コードといいメロディといい怪しげなものばかりだ
それが魅力であり、僕のような根が暗めの人がドツボにハマる

しかし、ただ暗いだけのバンドなんて沢山ある
彼らの真の魅力は、これらと正反対の最高に美しい曲も作れる事
光があるから闇がある的なね、表裏一体なのですよ

なんて綺麗な曲なんだろう、こんな曲があるからこそ、先に挙げた鉄の夢のような曲が際立つのだ

加えてアレンジ力がべらぼうに高い
彼らは自分たちのルーツにラルク、ニルヴァーナ、ミッシェル等を挙げており、カヴァーをする事も珍しくない

上が原曲、下がノベンバのアレンジ
どんな思考回路してたらグランジの曲がこんなにドープに仕上がるのか、彼らのサウンドが確立している証拠だ

正直キャッチーさという面では全く秀でてはいないし、何度も聴かないと良さが分かりにくいスルメ曲ばかりだ

しかしアルバムを出す度に違うアレンジをしてくるので全く飽きない
一度聴いてみて、なんかハマんねぇなと思ったらもう一度聴いてみよう、それが君の最期だ

なんやかんや言ってきましたが一番伝えたい彼らの魅力
それは「爆音」

僕が今まで見たバンドの中で圧倒的、ブッチギリで音がデカイ
しかもそれが心地良い、音に体が包まれている感覚に陥る
爆音で演奏することはめちゃくちゃ難しくて、少しでもバランスが崩れると不快感が生まれる
ギターが耳に刺さったり、ベースが腹を殴りつけて来たりね

この曲の後半とか、一部屋にアンプ10台くらい並べて録ったらしいもん、狂ってる？それ、褒め言葉ね

やっぱりライブって非日常を求めに行ってると思うんですよ
ノベンバのライブでは、日常ではありえない爆音で包み込んでくれる、それこそライブが終わった後は耳が支配されて、他に何も聞けなくなるくらい
僕はこれが忘れられなくて定期的にライブに通ってしまっている

「いつだって今が集大成」
小林はライブでそう言っていた
常に新境地を開いてきたTHE NOVEMBERSの集大成をぜひ聴いてみてほしい

Self Port Rait