消失点の先にたどり着いたTHE NOVEMBERS
お久しぶりです
コロナ禍によって生まれた時間を贅沢に使って
1年以上置いていた筆を取っています
そうですまたまた彼らです
THE NOVEMBERS
彼らの新アルバム「At The Beiginnig」
この中で小林が何度も何度も「ここが始まり」と言い放つもんだからいっちょやってみっかぁ!と舞い戻りました
・すべてが消失点に収縮する
ご存知でしょうか「消失点」
遠近法で本来平行である2つ以上の線を
平行でなく書く場合にそれが交わる地点のことを言うんですが
こんな感じですかね
橋、空、海、本来別々のものが一つになる到達点、それが消失点です
今回のアルバムがまさにそれを体現している
今までノベンバを作り上げてきた音楽
シューゲイザー、パンク、グランジ、インダストリアル、ポップス
加えてメンバーそれぞれがやっていたソロやサポート、ラルクyukihiroのプロデュース
それら全てが一つのバンドに向かって激しく収縮した消失点の先に生まれたのがこのアルバム
「みんな急いでいる」で使われたバイノーラルマイクの導入や「NEO TOKYO」でカヴァーされた「金田のテーマ」のような民族楽器がブラッシュアップされて再登場してるのも熱い
かつての仲間が憑依して力をくれるみたいな展開を彷彿とさせる、北斗の拳の夢想転生、金色のガッシュの金色の魔本である
らっせーらー
・歌詞にポジティブなメッセージ性
アルバムを聴き終えた後に感じたのは
「歌詞のメッセージ性が強いな」
というものでした
今までが弱かったわけじゃなくて、そういう曲が多いアルバムだなと言いますか
特にポジティブなメッセージを伝えようとしていると感じた曲が多かった
今から一本だけ補助線を引いて
いままで見えなかった風景
聞こえなかった声達を
迎えに行こう
その瞬間
世界が変わるhttps://music.apple.com/jp/album/%E6%B6%88%E5%A4%B1%E7%82%B9/1514114864?i=1514114889
「消失点」という曲の歌詞なんですがメロディと相まって非常に感動した
殆どは素通りしてしまう出来事や景色を
補助線となる見聞を得る事で世界が少しずつ鮮明になっていく
そして「Rainbow」では
常に今が始まりであり未来へ向かって走るのさ
というメッセージ
今まで巷で流行りの曲で散々こんな歌詞を歌っていたのかも知れないが
いまの世界の現状、ステイホームで引きこもっていた時に聴くとこんなに力強いメッセージとなって刺さるんだなと痛感した
コロナによって生活様式が激変していく今
いい未来に向かっていける補助線を一本ずつ引いていきたいですね