Self Port Rait

好きなバンドとか映画のコラム

TikTokで流行ってるバンドを聴いてみた【Conton Candy】【シンガーズハイ】【トンボコープ】

TikTokってなんだかんだ凄いよね

「何をいまさら」と言われそうですが本当にそう
ここ数年の音楽の流行はぜーんぶTikTok
「香水」「ドライフラワー」を始まりとして「エジソン」「酔いどれ知らず」など
兎にも角にも流行らせたきゃまずTikTokでバズらせろくらいの勢いである

私、現在29歳の男性なのですが
これまでTikTokに全く手を出してきませんでした
新しい音楽を仕入れるのにはもっぱらラジオがメインでしたが、この機会に流行ってる曲を聴いてみよう、という企画です

今回は3曲をピックアップして聴いてみた感想と、
有名曲以外で僕が気に入った曲を一つ紹介していこうと思います

それではどうぞ


1.Conton Candy「ファジーネーブル


めちゃくちゃ流れてくる
TikTokだけでなくYouTubeショートにも流れてくる
みんなファジーネーブルでどっか行っちまうのかよ

平均年齢20歳の超若手ガールズバンド
Vo.八島ちゃんの声質が良いおかげで、ダイレクトに歌詞が入ってくる
チャットモンチーから続くガールズバンドの系譜ですが、Hump Backやリーガルリリーとも張れる実力があると思う

演奏も比較的簡単な方なのでバンド始めたての女の子がこぞってコピーしそうだね
そんでサビ前のアルペジオが弾けないところまで見えます

オススメ曲「ロングスカートは靡いて」

敢えてライブ映像を挙げるが、ラスサビのロングトーンがめちゃかっこいい

レコーディングではキーが高すぎてぶっ倒れながらも気合いで押し切ったそう
音源でもこのロングトーンが僕の心をぶち抜いてきます


2.シンガーズハイ「ノールス」

クリープハイプみたいな人がクリープハイプみたいな曲を歌っている
張り上げと巻き舌具合がクリープハイプの「社会の窓」歌い方とほぼ同じ

アルバム通して聴くとツービートを効かせたパンク曲もあったりと割と激しめな音楽性も持ち合わせている、「我儘」とかフェスでやったらシンガロングとサークルモッシュが各地で発生するだろう

Apple Musicにある曲は大体聴いたんですが
ギターがめちゃくちゃ上手いですね
どの曲聴いても絶対にシンプルでキャッチーなフレーズを弾いているので相当センスあると思います

インタビュー読んだらこの「ノールス」はTikTokで流行らせる為に、こういうの好きなんだろ?と作ったらしい、まんまと流行ってやがる…
最近出した「Kid」も毒のある歌詞部分を自分で切り抜いて流してるし、なかなか強かなマーケティングしてくるな…

オススメ曲「フリーター」

Vo.内山ショートのハイトーンを前面に押し出してくる曲が多いんだけど、通して聴いているとちょっとだけ食傷気味になった
そんな中で曲調とハイトーンのバランスが一番いいなと感じたのがこの曲

歌詞の中での感情の昂ぶりがハイトーンでのガナりによってエモーショナルに表現されている

自分たちの強みも流行もわかっていそうなので
売り方によってはあっという間に人気が出るかも
個人的に要チェックなバンドです


3.トンボコープ「Now is the best!!!」

本格的に活動開始してから1ヶ月で30曲をTikTokに公開したゴリゴリのTikTok特化バンド
Apple Musicにも数曲しかないのでディグるのに苦労しました

めちゃくちゃよく聴くフレーズはサビじゃなくてBメロだった
ちゃんとフルで聴いてみたらかなり恋に恋してる青い歌詞
高校生くらいの時に聴いてたらプロフィールに歌詞書いてたかもしれない

そして私気づきました
このバンド、歌詞から野田洋次郎イズムを感じる

「例えば心臓」での突拍子もない比喩表現や「だるま行司」で達磨が転ばない理由を独自理論で語ったりするなど、昔のRADWIMPSの強い影響を感じる

恐ろしく強い洋次郎イズム…俺じゃなきゃ見逃しちゃうね

オススメ曲「嘘だって」


あんまり似てる似てる言うと怒られそうなのでちゃんと歌詞を読んでいきますが
ここまで発想を飛躍させて比喩する歌詞を書けるバンドは久しぶりに出てきたんじゃないでしょうか

「人は泣き笑いで100になる」みたいな言葉遊びって僕も10代の頃大好きでしたし、10代のニューヒーローになる可能性はあるんじゃないかと思います


おわり

TikTokで流行っているバンドから3曲聴いて紹介してみました

ただ流行り廃りがとんでもなく早いので
この記事アップした頃には次の流行りが来てるかもしれない、怖い

3ヶ月後くらいにまたやってみようかな、それでは

原作理解度が高すぎるタイアップ曲5選


最近のアニメ主題歌ってレベルが高過ぎませんか?

一般層にアニメが浸透して、アーティスト側もアニメが跳ねれば知名度も上がると気合を入れて作っているのだろうか

直近だとYOASOBIのアイドル、米津玄師のKICK BACK、Official髭男dismのミックスナッツ等が素晴らしい
曲単体でもカッコいいのに原作のキーワードを歌詞に散りばめ、正に主題歌と言える作品に仕上がっている

こういった人気アーティストもタイアップ曲はキチンと原作に寄せて曲を作ってくれているのが嬉しいね


今回はそんな「原作理解度」の高いタイアップ曲を紹介していこうと思う

あくまで僕が見た事のあるアニメに限定されるので悪しからず


1.キタニタツヤ「Rapport」

がらんどうの胸に覚えた違和感さえ
ひとりきりでは御しきれない
この目も鼻も耳も、内側の僕に届かない
茫漠たる灰の海で
痛みさえ忘れていたんだ

そんな僕の目の前に現れたあなたに
見えないものを見たんだ

あなたと僕の間にあった温度を
僕の弱さを少し預けていられた
あなたの言葉が僕の鎖を解いて
空が白んでいくような
この手の中の光が心だと知ったんだ

ウルキオラ過ぎんだろ…!


BLEACH 20周年原画展」のテーマソングとして書き下ろされた一曲
ライブ感溢れるギターフレーズとオサレ感満載な歌詞がBLEACHオタクの僕に刺さりまくり
「御しきれない」や「茫漠たる」などのBLEACHに出てきそうなワードを入れているのも熱い

歌詞では明らかに十刃の「ウルキオラ・シファー」視点で描かれていますね

虚無を司る十刃として登場したウルキオラ
初登場時は心のない石像のような冷徹キャラでしたが、井上織姫と接するうちに人間でいう「心」
を知った描写が歌詞に落とし込まれている

引用はしてないですが、2番の歌詞は一護の内なる虚について書かれていると解釈しています
一曲で2キャラ分描写するとかすごいなキタニタツヤ

他にもキタニタツヤは「タナトフォビア」や「スカー」でBLEACHとタイアップを組んでいるので
この調子で名曲を生み出し続けて欲しい


2.B'z「世界はあなたの色になる」

ああこの世界は
あなたの色になるよ
時に優しく
時に残酷なまでに
吐き出す言葉は風に乗って飛んでいく

名探偵コナン 純黒の悪夢」の主題歌ですね
劇場版で一番好きな作品です

本作のキーマン「キュラソー」はレッドキュラソー、ブルーキュラソーなど着色料などで色付けされているリキュールのを名前に冠したキャラ

黒の組織の諜報員として何色にでも染まってきたキャラクターでしたが、
記憶喪失となった自分と親しくしてくれた少年探偵団を守るために
組織の使命と、自身の命を投げ出しました

そんな劇的なエンディングを迎えた後に流れるこの曲
世界に染まり続けたキュラソー
自分だけの色を掴んで最期に世界を変えることができたのだなと解釈して
劇場でおいおい泣きました

目の前のカップルがエンディング中ずっとディープキスしていた事と共に忘れられない曲です

3.King Gnu「Prayer X」


溢れ出した涙のように
一時の煌めく命ならば
出会いと別れを
繰り返す日々の中で
一体全体何を信じればいい?

BANANA FISH」のED

King Gnuにとって初のアニメタイアップとなった
ボーカルの井口が原作のファンであり、作詞の常田も原作を読み込んでから歌詞を書き上げたという力作

「タイアップで心がけていることは?」「作品の奴隷」と言い切る常田ですが、呪術廻戦や王様ランキングのタイアップ曲の理解度も素晴らしかった

主人公の一人であるアッシュ・リンクス
精神的外傷を伴う壮絶な過去や、もう一人の主人公:英二との出会い、仲間との別れに翻弄される心情を丁寧に描写している歌詞となっています

僕はEDでこの曲が流れるたびに「もう…何を信じたらいいの…?」と絶望していました
アッシュを幸せにしてくれよ…!!

曲を聴くたびにアニメの名シーンが頭をよぎるのですが、メンタルがしんど過ぎてもう一度見る気が起きない作品です




たとえ遥か遠く離ればなれになっても繋がり合う想い
悪戯な運命が降り掛かかろうとも壊れやしない

望まれる明日がその先にあると
頭の奥で誰もが気付いているはずさ
晴れ渡る日々に争いの道具が
消え去る時をいつか君に見せたいな

お次はラルクの名曲「Link」
冒頭に最近のアニメ主題歌と銘打っておきながら2005年の作品を出してすまない…
ハガレンが好き過ぎて紹介したいんだ…

劇場版「鋼の錬金術 シャンバラを征く者」の主題歌として作られた一曲

この時期のハガレンアニメは原作と大きくかけ離れたオリジナル展開で、最終回では主人公のエドワードは真理の扉を越えて異世界(現実世界)へ行ってしまう
劇場版では元の世界(錬金術世界)へ戻る為に独自で研究を進めている、という設定

錬金術世界へ取り残された弟:アルフォンスも兄と再会する為に旅をしているのだが
まさに離れ離れの世界で再会する為に努力し続ける兄弟の関係が表現されている

2番の歌詞では兵器のない世界を望むような歌詞となっているが
これは錬金術師が人間兵器して戦争に利用されていた過去についても触れているのだと思う
原作のラストでは錬金術(兵器)を手放す選択をしたエドの思いにも繋がっているのだろうか

ちなみに劇場版のラストではエドだけでなく
アルも現実世界に来てしまい、ヒロインのウィンリィだけが取り残される結末である

そういった面ではウィンリィ目線の歌詞とも取れなくないが、扱いが酷過ぎて泣けてくるわ



5.THE SPELLBOUND
「すべてがそこにありますように。」


君が一番欲しかったもの
すべてがそこにありますように
道端に投げ出される運命
チェスの駒のように転がった

消えない傷をあげる
口づけの代わりに
癒えない痛みが呼んでる
繋いでいて 繋いでいて

僕の大好きなバンド同士がタッグを組んだTHE SPELLBOUNDの初アニメタイアップ曲
ゴールデンカムイのEDとして起用された

冷たいピアノの音から始まるどこか物悲しいメロディが原作の雰囲気に完全マッチ

金塊を探す事で、アシリパや杉本の「一番欲しかったもの」が見つかることを祈っているような歌詞である

ゴールデンカムイでは「傷」というものが重要なキーワードとして度々扱われる
(主人公の杉本を始めとして、登場人物は顔や体に「傷」を負った兵士が非常に多い事
遺品に「傷」を付けて天へ送るアイヌ文化など)

中盤から主要なキャラクターがバタバタ死んでいくのだが、そう言ったキャラクターへの鎮魂歌として制作したとも語っており、別れた人物との繋がりとして「傷をあげる」という言葉を使っているのだと解釈できそうですね


おわり

作品への愛が爆発して一つ一つの説明が長くなってしまった…
いつもは2000字以下なのに今回3000字越えです

この記事を読んでアニメを見るもよし、改めて歌詞を読み直すのも良し
なにかのきっかけになれば嬉しい

皆さんが思う「原作理解度」の高いタイアップ曲があれば、コメント欄等で教えてください

それでは!


w.o.dでグランジロックが蘇る

BLEACHの二期が始まりますね



PV最高だよなぁ!
平子の卍解も出るし鉄拳断風も出るしバンビエッタ・バスターバインも大活躍だ!


相変わらずBLEACHは音楽が最高

ORANGE RANGEアスタリスク
アジカンアフターダーク
Aqua TimezのVelonica

そんな僕の少年時代を彩る名曲たちに負けない一曲が最近現れた 
それが先の映像の裏でなっている音楽


w.o.d/STARS


こーれがめちゃくちゃカッコいい
フル尺はまだ未公開ながらこの1フレーズで神曲決定
歪んだギター、ゴリッゴリのベース、ド派手でストレートなドラム
最高のグランジロック
ど直球に僕の胸と耳を破壊しにくる

一期のキタニタツヤに引き続いて本編を盛り上げてくれそうだ

今回はそんなw.o.dについて語らせて欲しい

・w.o.dってどんなバンド?


L⇨R
Ken Mackay、サイトウ タクヤ、中島 元良

w.o.d
webbing off duckling(泳げないアヒル)の略

中学の同級生であったVo. サイトウ タクヤとBa. Ken Mackayを中心に神戸で結成

破壊的なグランジサウンドと気だるげに歌うサイトウの声を武器にCOMIN'KOBEや出れんの⁉︎サマソニ⁉︎のオーディションで実績と人気を獲得してきた

そんな彼らの特筆すべき点といえばもちろんライブ、も勿論なのだが
僕としては音源の質なんじゃないかと思っている



ベースの音が太ぇ
このベース全曲ビッグマフ踏んでるだろ、静かな曲でもお構いなしか
w.o.dの曲を聴く時はボリューム増を2回ほどクリックしちまうよ

なぜここまでヒリつくソリッドな音源を作れるのか
その秘密は「漢の全編一発録り」である



わからない人の為に解説すると
ドラムやギター、ボーカルなどを別々のブースでそれぞれ録って綺麗にミックスするのがバラ録り

全員が同じブースに入って「せーの」で録音するのが一発録り

メリットとしてはものすごくライブっぽくなる
デメリットは実力がまんま出てめちゃくちゃ手間がかかる
ミッシェルとかも一発録りでしたね

これによってライブハウスでの圧倒的な熱量と爆音をそっくりそのままパッケージ
w.o.dらしい音源に仕上がっている

かく言う僕もまだライブは見たことないんですが、音源だけで「あぁ、ライブはもっと爆音なんだろうな」と印象づけられましたし一刻も早くライブを見たくなりました

・進化する音源

一発録り音源のよさを語ったところで次の段階の話

最新アルバム「感情」まではすべてセルフプロデュースによる一発録り音源だったw.o.dだが
今年4月に出したSingle「My Generation」からステップアップ!

BOOM BOOM SATELLITES中野雅之をプロデューサーに迎え、今までのw.o.dから一線を画す音源を作り上げた

w.o.d × 中野雅之
その手があったかー!と感動したね

バラ録りながら一音目からw.o.dらしさとブンサテらしさが完璧に調和

ブンサテの代表曲「Kick it out」の歌詞も差し込み、グランジとテクノを融合させたネオグランジの音源となっている

ちなみに
中野にプロデュースを依頼したきっかけは2006年のロッキン出演映像を見て衝撃を受けたかららしい

自身が敬愛しTHE SPELLBOUNDとして中野と活動しているTHE NOVEMBERSの小林を通じて紹介してもらったと言う
からしたら堪らないエピソードである



目標はLed Zeppelinだと話すサイトウ
どんどん尖り続けて既存音楽をぶち壊し、いつかGlastonbury Festivalに出て欲しい

それでは、終わり




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「NEE」や「PEOPLE 1」みたいな音楽に名前をつけよう


お久しぶりですアラキです

パッタリ更新が止まっていましたが、最近なんのアウトプットもしていないなと思い、こりゃいかんと筆を取ってみました

相変わらず僕の好き勝手に駄文を垂れ流す音楽ブログですが、5分くらいで読めるんでね、読んでってくださいな

・こいつら何系?

僕は常々新しい音楽を探すのが趣味
ラジオを聴いたりプレイリストを探ったり音楽フェスのラインナップをみて知名度の具合を測ったりしている

そんな中で「このバンド達、やたらと同じカテゴリーに分類されるな」というバンドがある
それが「NEE」「WurtS」「PEOPLE 1」「Kroi」の4組である
正しくはWurtSはソロアーティストなのでバンドでは無いのだが

音楽通の方々ならば名前くらい聞いたことあるだろう、まさに人気爆発直前といった面々(今でも十分売れてるが)

ここで一つの疑問
出演フェスやコーナーなどでざっくり括られているが、何を基準に括られているのだろう?

アーティストとしては括られる事はアイデンティティの否定と捉える人もいるだろうが、売れるためのマーケティングと考えるとどうしても必要なものとなる

YouTube10-FEETを聴いたら京都大作戦に出ていそうなバンドがオススメに出るように
パンクなのかポップなのか、メタルなのかR&Bなのかは客層が求める情報なのである

その上でこの4組を共通点を探してみました、それは…


「ヘンテコな楽曲」

おいおい勝手に一括りにして言うに事欠いて「ヘンテコ」だとは随分だなと怒られそうだが実際そうなのである

試しに数曲の参考を挙げてみようと思う、話しはそれからだ


NEE/第一次世界

ん…?

Kroi/Fire Brain

えーっと…さ…

PEOPLE1/怪獣


なんで揃いも揃ってミョンミョンした音使ってんだよ

シンセやらオートワウを使いまくり奇天烈なポップ感を演出している
この辺りのやる気のないギター音とかは米津玄師などの系譜ではないかと睨んでいる

ストリーミング全盛の昨今でまずは耳から毒してしまおうと言う戦略なのだろうか、目論み通り僕の耳は中毒になっています

しかもサビではきちんとキャッチーなメロを当ててきやがって、ハマるだろこんなの

全部が全部ヘンテコな楽曲ばかりではないのだが、彼らの中に「一撃で耳を奪ってやろう」という気概を感じます



WurtS/リトルダンサー feat. Ito (PEOPLE 1)




お、WurtSはミョンミョンしてない、王道にポップなギターリフで攻めてきてるね
きっとビジュアルも王道、Vaundyみたいにオシャレに決めて…



えっ!?

帽子に目出し穴…??
目出し帽とかじゃなくてキャップに…??
楽曲じゃなくて見た目が奇天烈過ぎるぞ

・Strange Popとか?

さて、各バンドの楽曲を聴いていただいた上で本題です 

「このジャンルはなんなのか」

雑に既存ジャンルに当てはめるならオルタナティブロックになるのだろうが、オルタナは幅が広すぎてジャンル名として機能していないとすら思っている

先日Apple Musicのラジオで、みのが長谷川白紙や浦上想起らを指して「Bento Wave」という新たなジャンルを提唱していた

なんとなく僕もやってみたいなと思ったので勝手に名前をつけてみます

奇天烈な音楽、不気味なポップ感を総称して
「Strange Pop」など、どうでしょう

僕の中でなんとなくしっくり来たものを当てただけなので、これが広まれとかそんな事は思ってないのですが…
いや、どっかでこのブログがバズって「あれ名前つけたの俺なんすよ」って言ってみたい気もする

まあ今後この手のバンドを扱う時はこのブログ内ではStrange Popと呼ばせてもらおうかなと思います

他に挙げるとしたらNIKO NIKO TAN TANとかCody・Lee(李)とかになるかな


またそれぞれのバンドに関しては個別で記事にしてみようと思います

それでは

ニュースタイルな二人組「The.」

\\ドュッツクパァンツカツクツンパァン//
\\\パラピリパラピリペケペケぺケ///

向井秀徳のボイパ知ってます?
ごりごりにイカレてて大好きなんですよ
一見の価値あり

https://youtu.be/1oZbHiWxA0Q


という訳で今回はボイスパーカッションとベースの二人組「The.」について紹介するぞ



・The.



渋谷のど真ん中でお洒落な格好した奴らがベースをぶっ叩き本物と聴き違うボイパを鳴らす
彼らが「The.」
二人とも細すぎない?いらない心配?


全身ヨウジヤマモトで真っ黒な格好のベーシストがTakuma Sato
以前はTMMKという名前で活動しており2015年に行われたPROJECT.Bでグランプリを獲得したりしてる

ベーシストの僕はこの人の動画をしこたま見てフレーズをパクったり音を研究したりしていましたが3つくらい年下って事に気付いて絶望した覚えがあります


サスペンダーオサレシャツのビートボクサーがyoh!
こちらも2019年に川崎で行われたISFという大会で優勝している

初めて見た時女の人なんかなと思ったらただ美形の男だった、調べたら役者としてデビューしてたらしい、くぅ!


・渋谷ストリートでの叩き上げ





覚えていますでしょうかこの動画
2年ほど前にTwitterでバズったやつですね


ストリートでやってる動画を見るたびに新しいフレーズ生み出してて、ベースとボイパだけでこんなにグルーヴ出んのかよと感動さえ覚えた

この動画の前からこの人たち1年中ストリートで毎日演奏してたんですよ、そんで毎回警察に補導されてた


この時期は同じくベーシストの葛城京太郎もストリートでガッツリやっていて
渋谷盛り上がってんなーと現地へ行ってみたくなったもんである


そんな二人がやーーーっとEPを出してくれたんで是非紹介したい
しかも出来がめちゃくちゃいい

・EP「Get out of」



‎Saraの「Get out of」をApple Musicで
初っぱなからいきなりパイプオルガン、パンチありすぎる

エレクトロでもありシティポップでもありダブステップ、ハウスミュージックも盛り込んで
どんな層でも聴けるオールマイティなEPに仕上がってる

D.A.N.とかyahyel好きな人ならハマるのでは?

ちなみに僕が一番好きなトラックは「ask,seek,knok」

お洒落なベースフレーズとメロディでいいなぁと思っていたら突然ダブステップがぶち込まれておったまげ、大好きになりました

というか歌ってるのこれyoh!氏なんですか?
英語で歌えて美形でボイパも上手いとかもう許せるぞおい


・出れんの!?スパソニ


https://t.co/I1eGdCLVOA


まあこの記事書いたのはこの投票があったからというのが理由でして
このEPの曲を大きなライブ会場で聴いてみたいなーと思ったんすよ

このベースフレーズどうやるんだろう、どこまでボイパで表現するんだろう
そんな興味がアンストッパブル、是非とも通過してほしい


ちょっとでも宣伝になりましたかね!
それでは

消失点の先にたどり着いたTHE NOVEMBERS

お久しぶりです
コロナ禍によって生まれた時間を贅沢に使って
1年以上置いていた筆を取っています

そうですまたまた彼らです
THE NOVEMBERS

彼らの新アルバム「At The Beiginnig」
この中で小林が何度も何度も「ここが始まり」と言い放つもんだからいっちょやってみっかぁ!と舞い戻りました

・すべてが消失点に収縮する

ご存知でしょうか「消失点」
遠近法で本来平行である2つ以上の線を
平行でなく書く場合にそれが交わる地点のことを言うんですが

こんな感じですかね


橋、空、海、本来別々のものが一つになる到達点、それが消失点です
今回のアルバムがまさにそれを体現している




今までノベンバを作り上げてきた音楽
シューゲイザー、パンク、グランジ、インダストリアル、ポップス

加えてメンバーそれぞれがやっていたソロやサポート、ラルクyukihiroのプロデュース

それら全てが一つのバンドに向かって激しく収縮した消失点の先に生まれたのがこのアルバム

「みんな急いでいる」で使われたバイノーラルマイクの導入や「NEO TOKYO」でカヴァーされた「金田のテーマ」のような民族楽器がブラッシュアップされて再登場してるのも熱い

かつての仲間が憑依して力をくれるみたいな展開を彷彿とさせる、北斗の拳夢想転生、金色のガッシュの金色の魔本である

らっせーらー


・歌詞にポジティブなメッセージ性

アルバムを聴き終えた後に感じたのは

「歌詞のメッセージ性が強いな」

というものでした

今までが弱かったわけじゃなくて、そういう曲が多いアルバムだなと言いますか
特にポジティブなメッセージを伝えようとしていると感じた曲が多かった

今から一本だけ補助線を引いて
いままで見えなかった風景
聞こえなかった声達を
迎えに行こう
その瞬間
世界が変わる

https://music.apple.com/jp/album/%E6%B6%88%E5%A4%B1%E7%82%B9/1514114864?i=1514114889


「消失点」という曲の歌詞なんですがメロディと相まって非常に感動した

殆どは素通りしてしまう出来事や景色を
補助線となる見聞を得る事で世界が少しずつ鮮明になっていく


そして「Rainbow」では
常に今が始まりであり未来へ向かって走るのさ
というメッセージ

今まで巷で流行りの曲で散々こんな歌詞を歌っていたのかも知れないが
いまの世界の現状、ステイホームで引きこもっていた時に聴くとこんなに力強いメッセージとなって刺さるんだなと痛感した


コロナによって生活様式が激変していく今
いい未来に向かっていける補助線を一本ずつ引いていきたいですね

ベストライブ&ワーストライブ 後編


前半はただただ褒めちぎるベストライブの記事でしたが、後半は僕の主観でダメ出しをしていくワーストライブの記事です


覚悟はいいか?俺はできてる


1.THE PINBALLS


初めて見たのは大学生4年の時にKERBEROSと言うTHE PINBALLS、Large House Satisfaction、Yellow Studsのスリーマンライブ
ロックンロール界の魔獣達が互いの頭を喰い合う素晴らしいイベントだった

だがそこでマジで喰われてしまったのが彼らである


もちろん彼らのライブも悪くなかったのだが、他が凄すぎたのだ
特にMCの差が顕著だったように思う

タイプが違うといえばそれまでなのだが
他の2バンドがビリビリとした気迫を感じるライブだったのに対し
PINBALLSはVo.古川がちょっとポンコツ臭い喋りでグダッてしまう場面があったのが非常に残念だった、LHSのケンジよりカミカミだったよほんと


ちょうどこの記事を書こうと思った矢先に
KERBEROS Ⅱ開催の報せが入った
また3匹の魔獣の喰い合いが始まると思うとワクワクせずにはいられない
メジャーデビューし力を付けたTHE PINBALLS
今度こそ素晴らしいライブを見せてくれると期待している


2.凛として時雨

おいおいベストライブに入ってたじゃねーかと思うのはわかるが待ってくれ
2回目に行った#5のツアーがちょっと不満の残る内容だったのだ

かなり細かい内容なのだが愚痴だと思って聞いて欲しい

不満の内容は一言で言うと

ピエール中野、やる気なかったよね?」

一曲目、Ultra Overcorrectionが始まった時に
「あれ?なんかドラムの圧が薄い?」
と感じたのだ
そこでドラムに目をやってみると、心なしか顔が死んでいるピエール中野がそこにいた

常に全力でドラムを叩くXのYOSHIKIをリスペクトしてる彼が、その日はなんだか軽くこなしている感が滲み出たプレイをしていたのだ

1番「は?」と思ったのはTelecastic fake show
ピエールはこの曲のドラムについて
「サビで疾走感を出すために、ハットとバスドラだけ突っ込み気味に叩いている」
セミナー等で発言している

だがこの日はハットもバスドラもジャストタイミング、話していた疾走感は感じられず
ライブ後に一緒に見た友人も同じ事を言っていた

ライブ後半にはいつものプレイを取り戻し、鬼気迫るドラムを見せてくれたが
前半のOFFモードのせいで、なんだかなぁーという感想になってしまったライブでした


6月にまた見に行くので圧巻のライブを期待してます


3.teto


前半で、ライブ見に行くくらいだからそのバンドは好きだと言ったがあれは嘘だ
ライブを見て嫌いになったバンドだっている、それがteto

今池Go NowでUPSETの一番手として出演していたのを見た

あちらこちらでtetoがやばい、tetoが凄いと評判だったので、YouTubeで何曲か聴いた時はわりと好感触だった
特に「9月になること」はノスタルジックで名曲じゃん、ライブ見たいわ、と思わせられた


そんで実際にライブを見た感想は

「ノスタルジーのカケラもねぇな」


初期衝動だかなんだか知らんがギターはめちゃくちゃだし、何を歌ってるか一文字も聴き取れなかったし、客のマナーは悪いし何だこれは、と非常にガッカリした


甲本ヒロトだってパンクだけどちゃんと歌を大事にして聞こえるように歌ってるんだぞ
期待した「9月になること」がライブで勢いだけの曲になっててあんなに落胆したことはないわ


昔から知ってるファンからしたら、ノスタルジーを期待した僕の方がおかしいのかも知れんが
CD音源と真逆のパフォーマンスされたらそりゃ
戸惑うさ

歌詞が売りと言う割にライブで何歌ってるかわからないバンドは勘弁して欲しいですよ


・おわり

ライブで新規ファンを獲得し、既存ファンを満足させるだけのパフォーマンスをする
こういう勝負を年に何十回もしているのがバンドマンである


ある時は自分に響かなくても、別の時は響くかもしれない
そうしたライブと巡り合うために、またライブハウスへ足を運んでみようと思う


忘れられないライブ、あなたはありますか?